書評

面白がる

面白いわよね、世の中って。「老後がどう」「死はどう」って頭の中でこねくりまわす世界よりはるかに大きくって。予想外の連続よね。面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やってけないもの。この世の中。…

初心忘るべからず

世阿弥の「風姿花伝」を読んでいてこの一文を見つけた。 されば、初心よりの以来の、芸能の品々を忘れずして、その時々、用用に従いて取り出だすべし。若くては年寄りの風体、年寄りては盛りの風体を残すこと、珍しきにあらずや。しかれば、芸能の位上がれば…